内省するリーダー──経営者にこそ必要なコーチングと瞑想

query_builder 2025/06/19
瞑想
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最近、ある経営者の方からこんな話を聞きました。

「もう何年も走り続けてきたけど、ふと立ち止まったときに、
"自分は一体何を目指しているのか"
が分からなくなったんです」

会社は順調。
売上も伸び、社員も増えている。
それでもどこか空虚感がある、
…と。

これは決して珍しい話ではありません。
経営者という仕事は、常に前を向いて走り続けるようなもの。
振り返る時間なんてない。
けれど、走り続けるほどに、自分がどこに向かっているのか。
その「羅針盤」が曇ってしまうこともあるのです。

そんなときこそ、大切なのが内省です。
そして、その内省を深める手段として、今注目されているのが

コーチング瞑想です。

今回のコラムでは、経営者にこそ内省が必要であり、
その有効な手段としてのコーチングと瞑想の融合について、
お話してまいります。

「忙しい」ではなく「立ち止まる勇気」
経営者にとって「決断力」や「ビジョン」は重要な資質です。
でも、これらは常に磨き続けなければ鈍ってしまうもの。
そのために必要なのが、自分の内側を見つめる「時間」と「余白」です。

実は、多くの経営者が「考える時間」と「感じる時間」を取り違えています。

考えることには長けている。
数字を分析し、戦略を練る。
でも、

「感じる」時間──つまり自分の感情や直感、心の声に耳を傾ける時間

が、決定的に不足しているのです。

この「感じる力」を取り戻すには、一度立ち止まる勇気が必要です。
その手段として、コーチングと瞑想が大きな力を発揮します。

コーチング──自分の中にある「答え」に出会う時間
「コーチングって、アドバイスをもらうことですか?」
そんな誤解をよく聞きます。
でも実際のコーチングは、アドバイスではありません。
むしろ、「問いかけること」で気づきを促すプロセスです。

コーチは、あなたに代わって決断したりしません。
代わりに、
「本当はどうしたいんですか?」
「それを選ぶと、どんな未来が待っていますか?」
といった問いを投げかけ、
自分自身の中に眠っていた考えや感情に光を当てていきます。

経営者は孤独です。

社内では「強いリーダー」でなければならず、社外では利害関係のフィルターがかかる。
だからこそ、「本音を話せる安全な場」として、
コーチとの対話が心の支えになることもあります。

特に印象的だったのは、ある経営者の言葉です。

「コーチングで初めて、自分が“完璧でなければならない”という思い込みに気づいたんです。
そこから一気に楽になった」

自分の内側にある「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」に気づく。
それは、自分というリーダーを再定義するきっかけになります。


瞑想──静けさの中にある「直感」の声
もうひとつの内省の手段、それが瞑想です。

「経営者が瞑想? ちょっと怪しい…」
と思われるかもしれません。

でも、実は今や多くの一流経営者が、日常的に瞑想を取り入れています。

アップルのスティーブ・ジョブズ
投資家のレイ・ダリオ
セールスフォースのマーク・ベニオフ…。

彼らが瞑想に頼ったのは、単なるリラックスのためではありません。

瞑想には、2つの大きな効果があります。

1つは、「脳のデトックス」。

忙しい日常では、思考が常にフル回転しています。
瞑想によってその思考の渦から一歩引き、

「今ここ」に意識を戻すことで、脳がリセットされる

のです。

もう1つは、「直感の声に気づく」こと。

私たちは普段、頭で判断しています。
でも、本当の決断に必要なのは、

心の奥底にある“違和感”や“ピンとくる感覚”。

それに耳を澄ますための静けさを、瞑想は与えてくれるのです。

瞑想といっても、難しく考える必要はありません。
1日5分、目を閉じて呼吸に意識を向けるだけで十分です。
その短い時間が、あなたの1日、そして経営判断に確かな変化をもたらします。

リーダーが変われば、組織が変わる
ここまで読むと、
「なるほど。でも、そんなに時間がない」
という声が聞こえてきそうです。
でも、こう考えてみてください。

経営者が変われば、組織も自然と変わる。
これは、間違いありません。
あなたが内省を深め、ブレない軸を持ち、
感情と向き合いながら決断できるようになったとき、
社員の在り方も変わり始めます。

余裕のあるリーダーの下では、部下も自分の意見を言いやすくなり、挑戦もしやすくなる。そんな文化が育っていきます。
そして最終的には、それが業績にもつながっていくのです。

数字のための内省ではなく、

本当の意味で人が活きる経営のために、
あなた自身がまず自分と向き合う。


それが、これからの時代のリーダーシップです。

最後に──「内省するリーダー」は未来をつくる
「やり方」ではなく「在り方」が問われる時代。
先の見えない不確実な世界では、マニュアル通りのリーダー像は通用しません。


だからこそ、今、必要なのは


「内省するリーダー」


です。

自分の心の動きに敏感であり
他者に対して共感を持ち
そして自分の弱さや限界を認める強さを持つ

──そんなリーダーが、人と組織を未来へと導いていきます。

あなたが今日、ほんの少しだけでも立ち止まり、
自分に問いを投げかけ、静かに目を閉じること。

それが、未来を変える第一歩になるかもしれません。


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